弁護士におすすめの案件管理システム6選!導入するメリットも解説
この記事では、弁護士におすすめの案件管理システム6選を解説します。
弁護士は同時に複数の案件を取り扱います。多くのタスクを抜け漏れなく管理し対応するためには、クラウドの案件管理システムを導入するのが効率的です。
この記事では、弁護士におすすめの案件管理システムを導入するメリットも詳しく解説します。
どの案件管理システムを導入するかお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
- そもそも弁護士業界における案件管理とは?
- 弁護士におすすめの案件管理システム6選
- 弁護士(法律事務所)に案件管理システムを導入するメリット5選
そもそも弁護士業界における案件管理とは?
弁護士業界における案件管理とは、案件の状況や顧客情報、進捗状況などを可視化しておくことです。具体的には、主に以下の要素が案件管理に含まれます。
- 案件の登録・進捗管理
- 依頼者・相手方・裁判所の情報
- 文書データの作成・保存
- 請求書の作成・管理
IT化が進む中で、案件管理をクラウドの業務管理システムで行う法律事務所が増えてきています。
クラウドの業務管理システムを用いることで、案件ごとの状況をリアルタイムで把握し管理を一元的に行うことが可能です。業務管理システムによっては裁判所提出書面の作成機能や、売上等の経営分析機能など、弁護士の実務を支援する機能も充実しています。
電話での問合せ対応もスムーズになり、日々の業務効率が大幅に向上するのがクラウドの業務管理システムの特徴です。
この記事では、法律事務所(弁護士)の顧客管理について解説していきます。 顧客管理とは、顧客の基本情報や事案の進行状況、重要な通信記録、会計情報などを体系的に管理することです。顧客情報を適切に管理することで、必要な情報にアクセスしやすくなっ[…]
弁護士におすすめの案件管理システム6選の比較表
弁護士業界において、業務効率化やサービス品質の向上、セキュリティの確保の面で優れた案件管理システムを導入する法律事務所が増えてきています。弁護士の先生方におすすめの案件管理システムは6つあります。
それぞれの特徴は以下の表の通りです。
ツール名 |
ファイル管理 |
メッセージ機能 |
タイムチャージ管理 |
会計管理 |
分析機能 |
特徴 |
料金 |
LEALA(レアラ) |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
|
要問合せ |
loioz(ロイオズ) |
◯ |
◯ |
△ |
◯ |
要問合せ |
|
1,628円〜/月 |
firmee(ファーミー) |
◯ |
要問合せ |
要問合せ |
要問合せ |
要問合せ |
|
0円〜/月 |
Armana(アルマナ) |
要問合せ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
要問合せ |
護(まもる) |
◯ |
◯ |
要問合せ |
要問合せ |
要問合せ |
|
要問合せ |
弁護士ドットコム案件管理システム |
要問合せ |
△ |
要問合せ |
要問合せ |
要問合せ |
|
要問合せ |
※2024年2月現在、各ツールのコーポレイトサイトから抜粋。詳細は、各社にお問い合わせください
※App exchangeのアプリ数
弁護士におすすめの案件管理システム6選
ここでは、弁護士におすすめの案件管理システム6つの詳細を解説していきます。順番に見ていきましょう。
- LEALA(レアラ)
- loioz(ロイオズ)
- firmee(ファーミー)
- Armana(アルマナ)
- 護(まもる)
- 弁護士ドットコム案件管理システム
1. LEALA(レアラ)
LEALA(レアラ)は、数百名規模から数名規模の法律事務所にご採用いただいている、弁護士業務を効率化する業務管理システムです。
主な特徴は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
要問合せ |
※2024年2月現在
※appexchangeのアプリ数
LEALA(レアラ)は、世界各国の政府系機関や大手金融機関等も利用している”Salesforce”をシステム基盤に採用することで、堅牢なセキュリティ環境のもとで情報を管理することができます。また、Salesforceは、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(通称:ISMAP)※1 に準拠したシステムですので、安心してご利用いただけます。
さらに、Salesforceと連携可能なアプリ数はグローバルで5,000種類を超えており、LEALAとも連携可能なアプリ※2 を使用することでシームレスな運用管理を実現します。すべての業務データを1つのシステムにまとめることで、データ入力や確認、集計が容易になり、所内全体の作業負担を軽減させることができます。
機能面では、タイムチャージ管理から請求書の発行・送付までを一元化できる企業法務系機能と、顧客・案件管理からタスク・会計業務などを効率化する一般民事系機能のどちらも搭載しているので、取扱分野を問わずにお使いいただけます。
LEALAについて、以下2つの点から詳しく解説します。順番に見ていきましょう。
- 業務改善から経営分析に至るまで全業務フローを網羅
- インボイス制度の要件を満たした請求書発行も可能
◼️業務改善から経営分析に至るまで法律事務所の業務フローを網羅
LEALAは、業務改善から経営分析に至るまで、法律事務所の業務フローを網羅している点が特徴です。
案件ごとに依頼者情報や活動記録、タスクやファイル、会計情報などを自動的に紐づけて管理でき、入力・確認・集計作業の負担を軽減します。また、期限アラート付きのタスク管理機能で抜け漏れを防止したり、LEALAに蓄積したデータを検索することで素早く情報にアクセスできたり、所内のマニュアルとして活用することもできます。
また、LEALAに登録した全ての情報をリアルタイムに可視化し、定量的な数字に基づいて経営に必要な情報を分析することが可能です。
たとえば、分野別の年間売上推移や弁護士ごとの相談/受任件数、チャネルごとの費用対効果などを可視化することにより、注力すべき分野が見えたり、成果を上げている弁護士に対して適切な人事評価を行うことで離職率の減少に繋げたり、費用対効果の悪いチャネルの予算削減の判断基準として活用することもできます。
LEALAを活用することにより、業務品質の向上と経営の最適化を実現できる点が大きな特徴といえるでしょう。
◼️インボイス制度の要件を満たした請求書発行も可能
LEALAは、インボイス制度の要件を満たした請求書の発行ができる点も特徴です。
登録番号や適用税率、税率ごとに区分した消費税額などを反映させた請求書の出力ができ、別途カスタマイズ※3 にて法律事務所それぞれの書式を追加したり、英文や外貨にも対応した請求書の作成も可能です。
LEALAに登録したデータが自動的に反映されるため、集計や転記を行うことなくシームレスに請求書を作成できます。また、多くの書式を搭載しているので、テンプレートを活用して書類作成業務を簡易化し、事務局の業務負担を軽減します。
堅牢なセキュリティシステムを基盤に法律事務所業務を効率化したい方は、LEALA(レアラ)のクラウド業務管理システムをぜひご検討ください。
※1ISMAP – 政府情報システムのためのセキュリティ評価制度|ISMAP概要
※2 各システムとLEALAを連携する要件および費用に関しましては、お問い合わせください
※3 請求書などの書式のカスタマイズにつきましては、レアラまでお問い合わせください
※参考:インボイス制度の要件を満たした請求書発行機能をリリース
※参考:【成功事例】請求書の作成時間を1/5に効率化|ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所
2. loioz(ロイオズ)
loioz(ロイオズ)は、法律事務所のさまざまな業務をワンプラットフォームで効率化できる、弁護士やパラリーガル、事務局のための統合型業務管理システムです。
主な特徴と料金は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
1,628円〜/月 |
※2024年2月現在
loiozは、顧客・案件などのさまざまな情報をオールインワンで管理できます。情報の多重管理や紙での情報連携など非効率な作業がなくなるほか、書類・請求書の作成などの単純作業を自動化できるため、作業の負担を軽減できます。
loiozは、利用用途に合わせた2つのプランがあります。情報整理からIT化を進めたい個⼈・事務所向けスタータープランと、業務全体を効率化したい個⼈・事務所向けのスタンダードプランから、自分に合ったほうを選択できます。
シンプル、かつきれいなデザインであり、初心者でもわかりやすく直感的に操作できる点もloiozの特徴です。
3. firmee(ファーミー)
firmee(ファーミー)は、現役の弁護士が開発した、法律事務所に特化したクラウド型事件管理システムです。主な特徴と料金は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
0円〜/月 |
※2024年2月現在
firmee(ファーミー)は、弁護士が専門的な業務に集中できるようにシンプルで充実したデータ管理が実現されています。
電話メモ、裁判所や期日の情報などの多くのデータを事件ファイルに一元管理しており、事件を中心とした情報管理で業務を効率化できる点が特徴です。
さまざまな外部サービスと連携でき、30件まで無料で利用できる無料プランもあり、気軽に試すことが可能です。
4. Armana(アルマナ)
Armana(アルマナ)は、直面した課題を解決する機能が追加されている、事務所経営を強力に支えるシステムです。主な特徴は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
要問合せ |
※2024年2月現在
Armanaは、弁護士事務所の経営における困りごとに特化したシステムです。流入先の集計機能を用いることで、現在の広告に効果があるのか検証し、集客の最適化につなげられます。
また、案件処理の属人化や作業の無駄を見える化し、案件の引き継ぎや請求書作成の負担を軽減し業務効率化が可能です。ToDoや期日を一覧で管理できるので、作業忘れや対応漏れ、請求漏れ、回収漏れといったリスクを未然に防げます。
事務所の困りごとや今後の方針によって、4種類のプランから事務所に合ったものを選択できるので、利用を続けやすい点も特徴です。
5. 護(まもる)
護(まもる)は、業務情報を一元管理できる、弁護士向け業務支援ソフトです。
特徴と料金は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
要問合せ |
※2024年2月現在
護(まもる)を利用すると、以下の業務情報を一元管理できます。
・事件の詳細情報
・文書
・会計
・住所録
・伝言・作業
・予定
遺言・相続や破産管財、任意整理、タイムチャージの4種類の機能拡張ソフトウェアもあるので、事務所の事情に合わせて増やしたい機能を選択できるのもポイントです。
6. 弁護士ドットコム案件管理システム
弁護士ドットコム案件管理システムは、200人以上の弁護士とインタビューし、そこで可視化された課題に基づき開発されたシステムです。主な特徴は以下の通りです。
名称 |
|
特徴 |
|
1ライセンスの料金(税込) |
要問合せ |
※2024年2月現在
弁護士ドットコム案件管理システムは、忙しい毎日の中で全ての案件を効率的に進め、毎日利用し続けられることを目指したシンプルなシステムです。
作業の抜け漏れや外出先からのアクセス、時間の無駄など、各課題を解決できる機能が搭載されています。例えば、案件対応の抜け漏れを防げるようにシステムがお知らせしてくれる機能があります。
弁護士ドットコム案件管理システムはシンプルなシステムであり、これまで導入した案件管理システムが複雑で使い続けられなかった経験がある人でも利用しやすいでしょう。
弁護士(法律事務所)に案件管理システムを導入するメリット5選
ここでは、弁護士(法律事務所)に案件管理システムを導入する5つのメリットを解説していきます。順番に見ていきましょう。
- 業務効率化につながる
- クライアント満足度の向上につながる
- 外出先においてもタスクやスケジュールを確認できる
- 情報漏洩のリスクを軽減できる
- 過去のデータから分析・レポートの生成が可能になる
業務効率化につながる
案件管理システムを導入することで、法律事務所の業務が大幅に効率化されます。案件ごとに担当者の割り当てや進捗状況を一目で確認できるため、作業の進行がスムーズになります。
業務量が可視化されることで、部署全体のマネジメントも効率的に行えます。時間がかかっていた単純作業をする必要がなくなり、より専門性の高い仕事に集中できるでしょう。
また、案件管理システムの導入により、業務の属人化を防ぎナレッジの共有が促進できます。
担当者がいなくても仕事がスムーズに進むようになり、メンバー間のスキルのばらつきを防ぎます。案件ごとの進捗管理が容易になり、タスクの対応漏れがなくなるなど、業務効率が大幅に向上するでしょう。
クライアント満足度の向上につながる
案件管理システムの導入は、クライアント満足度の向上にもつながります。
システムを通じて、クライアントへ素早く対応したりできるだけ多くの情報を共有したりすることが可能になります。例えば、案件の進捗情報をリアルタイムでクライアントに提供できれば、クライアントの案件がどのように進んでいるかを常に把握でき、安心感が生まれます。
クライアントのニーズに素早く正確に対応できるようになることで、クライアントの満足度が高まり信頼関係を深められるでしょう。
外出先においてもタスクやスケジュールを確認できる
案件管理システムを利用すると、外出先からでもインターネットさえあればタスクやスケジュールの確認が可能になります。
弁護士や事務所スタッフは、裁判所やクライアントとの打合せ中でも、必要な情報へアクセスできるようになります。柔軟な対応に対応できるようになれば、移動時間や待ち時間をさらに有効活用でき、全体的な業務効率が向上するでしょう。
情報漏洩のリスクを軽減できる
案件管理システムは強固なセキュリティ対策が施されており、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを大幅に軽減できます。
パスワードの保護やデータの暗号化、アクセス権限の管理などにより、機密情報が厳重に保護できます。紙の書類を使用した従来の管理方法に比べて、情報漏洩のリスクを大幅に軽減できます。
強固なセキュリティ対策が施されたシステムを使用することで、クライアントから預かる情報の安全を確保でき、信頼の獲得にもつながります。
過去のデータから分析・レポートの生成が可能になる
過去の案件データを蓄積することで、分析やレポートの作成が簡単になり、事務所の業務効率化や今後の戦略の立案にも役立てられるでしょう。
例えば、これまでに対応した案件の種類や規模、解決までの時間などを分析することで、業務プロセスの改善点を見つけ出し、より効率的に作業を行えるようになります。また、成功事例の成功要因を分析することで、事務所の強みを活かした戦略を立てられるようになります。
さらに、クライアントへの報告書作成も素早く正確に行うことが可能となり、サービスの質を向上させられるでしょう。
弁護士の案件管理に関するよくある質問
ここでは、弁護士の案件管理に関するよくある質問に回答していきます。疑問の解消にお役立てください。
- 弁護士の案件管理はエクセルで対応すべき?
- 弁護士のクラウドサービスは安全?
- 弁護士の案件管理だけでなく顧客管理も可能?
弁護士の案件管理はエクセルで対応すべき?
弁護士の案件管理において、エクセルでは次第に対応することが困難になるでしょう。
エクセルは、手軽さから多くの法律事務所で初期の案件管理ツールとして利用されています。エクセルは柔軟にカスタマイズできるため、初期段階で困るケースは少ないといえます。
しかし、案件の量が増えて複数のスタッフで情報を共有する必要がある場合、エクセルでは十分に対応できなくなるでしょう。
エクセルでは、情報のリアルタイム更新やアクセス権限の管理が難しく、大規模な情報管理には適していません。そのため、事務所の規模や管理の複雑さに応じて、案件管理システムの導入を検討することをおすすめします。
弁護士のクラウドサービスは安全?
大半のクラウドサービス提供者は高度なセキュリティ対策を施しており、安全であるといえます。
多くのクラウドサービスでは、データの暗号化や不正アクセス防止策、定期的なセキュリティアップデートが行われます。検討しているクラウドサービスが十分なセキュリティ対策を行っているかを確認することが重要です。
弁護士の案件管理だけでなく顧客管理も可能?
多くの案件管理システムでは、顧客情報の管理も可能です。
法律事務所は、名刺管理や各弁護士の関係先の情報整理を行うと、その情報を事務所の資産として活かすことが可能になります。
多くの案件管理システムでは、顧客との打合せの履歴や関連する文書、重要な予定などを一元管理できます。顧客管理機能を備えた案件管理システムを導入することで、より効率的に顧客対応を行い、顧客満足度を高めることが期待できるでしょう。
弁護士の案件管理システムなら情報の一元化が可能
弁護士は日頃から多くの案件や業務を抱えているので、案件管理システムを用いて業務効率化を図る際には、1つのプラットフォームで完結できるシステムを選ぶことが重要です。点在する情報を一つのシステムに集約することで、必要な情報に素早くアクセスでき、情報共有も容易に行うことができるでしょう。
どのシステムを導入するかお悩みの方は、LEALA(レアラ)のクラウド業務管理システムがおすすめです。
LEALAは、案件ごとに依頼者情報やメール・通話などの活動記録、ファイルや会計情報などが自動的に紐付けられるため、情報を分散させずに管理できます。案件情報に紐づけてチャットでコミュニケーションを取ることで、案件の進捗状況や依頼したタスクの確認なども容易に行うことができます。
LEALAを使用することで、コンフリクトチェックや案件管理は勿論、タスク・スケジュール管理にタイムチャージ・会計管理まで、法律事務所業務を一元管理できます。すべての業務データを1つのシステムにまとめることにより、データ入力や確認、集計が容易になり所内全体の作業負担が軽減します。
弁護士業務に則した機能性と、堅牢なセキュリティかつ優れたシステムの拡張性をもつシステム基盤で大切な情報を管理したい方は、LEALA(レアラ)のクラウド業務管理システムの導入をご検討ください。