請求書の作成時間を1/5に効率化。
〜タイムチャージおよび請求運用基盤の強化による、請求漏れ防止と売上向上の実現〜
ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所
- 企業法務系事務所
- 事務所規模:111~120名
(左から) パートナー弁護士:松永先生、パラリーガル:縄田様、IT担当:蔀様、司法書士:山田様
- 課題背景
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年間数十万円単位以上の請求漏れや、8割程度の請求書の修正作業が発生
合算請求書作成時には、一枚あたり20~30分の時間を消費
定量的情報が乏しく、所員の業務負荷の確認や評価に制約が発生
- 導入効果
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請求漏れを未然に防ぎ、さらに作成業務負荷を約5倍軽減
合算請求書作成時間を5分に短縮、請求書作成時間を1/5に削減
定量的情報を可視化し、リアルタイムに業務量の把握や査定に活用
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自社開発システムの課題
蔀様:自社開発のシステムを使用していましたが、以前から使い勝手の部分で、現場から不満の声が上がっていましたね。
縄田様:請求業務を担当していますが、いくつかのプロジェクトの請求を合算し1枚の請求書を発行するというパターンがあるんですね。1枚出力するのにひどい時は20〜30分くらい。その間、他のスタッフも含めて1枚しか作成できない仕様で、月初の作成件数が一番多い時期は待機時間のせいで残業が増えることもありました。その部分はかなり不満が出ていましたね。
蔀様:あとはとにかく保守の費用が高い。ライセンス料金や保守料金を支払って、プログラムを修正するときも先にお金を払って作り直してもらう必要があり、アップデートの度に1回100万円くらい支払っていました。導入の費用は初期費用500万円で、毎月10〜20万円くらいかかってましたね。
松永先生:以前のシステムでは、情報分析に難がありました。今みたいにレポート機能がなかったので、ただ記録するだけ。スタッフに最低限必要な機能はあったとは思いますが、業務分析に使用するには少し物足りなかった。
信頼性×柔軟性が導入の決め手
山田様:セールスフォースをベースとした信頼感と、スタートアップの柔軟性の両方を兼ね備えているというLEALAの魅力に期待を込めて問い合わせをしました。
蔀様:セールスフォースはCRMのなかでは世界ナンバーワンで、日本のあらゆる優秀な方々が使用されているのは認識していて、そのシステムを使用できるならそれに越したことはないと感じていた時にLEALAさんが引っ掛かりました。
縄田様:現役の弁護士の方がシステムの開発に関与されている点は、かなり信頼感がありました。弁護士業務の流れ、請求パターン、源泉税といったことを他社さんの場合は理解してもらうのが難しかったのですが、こちら側が詳しい説明をしなくてもすぐに分かってくださる方がいらっしゃったのは本当に助かりました。
松永先生:元々、セールスフォースがベースになっているという点で、非常に注目をしていました。万が一運営元(株式会社LEALA)に何かあったとしても安心できるかなって。これは選択した大きな理由の一つでしたね。また、業務でクライアントのCRMを触る機会が何度かあって、そこでセールスフォースの動きの軽さは体感していました。
更に、クライアントへの請求書はほとんどが英文ですので、システムが英語に対応していることも重要な選定基準でした。
請求漏れ防止による売上インパクト
縄田様:以前のシステムを使用していた際は、未請求分の確認がしにくかった。請求漏れも、数十万円単位では済まされないくらい発生していました。LEALA導入後はその分のコストを取り戻せた上に、レポートで未請求一覧を作成しておけば、随時弁護士に確認してもらえるので、確認の工数が大幅に減りましたね。以前は担当者によっては気づかないままであったり、時期を逸して請求できないまま取引が終了したりしていました。
松永先生:そのようなエラーが生じなくなったということは売上のインパクトとしてもかなり大きい印象があります。
請求書の作成時間が1/5へ
縄田様:合算の請求書を作成した時に、かなり早いなという感覚がありました。作業時間が全然違うので驚きましたね。20〜30分かかっていたものが 今ではおそらく5分足らずで作成できます。
また、ほとんどの請求書は修正が必要で、入力漏れもありますし、請求する時間を調整することや、内容を変えることもある。8割くらいの請求書に修正が入ってくるのですが、その際のミスや再作成の回数もだいぶ減りました。というのも、案件毎の請求額が可視化されていることや、情報の一覧性が高いことで、作成前の段階で気づける部分が多くなったからです。加えて、未請求額についてのレポートを毎月自動配信できることで、請求すべき案件をすんなり確認できるようになりましたね。この辺りの業務は、体感ですが5倍くらい楽になりました。
タイムチャージのグルーピングができるのもいいですね。請求対象と請求対象外の作業の仕分けを一つ一つ確認しながらしなければならなかった。LEALA導入後は、内容毎にグルーピングして管理することができるから、自動で紐づいて、間違った場合もまとめて除外できますし、すごく重宝しています。
毎年雇用していた短期バイト採用が不要に
山田様:2月~4月くらいに登記業務の繁忙期を迎えるのですが、その時期にアルバイトを雇って請求書の作成から発送までの業務を依頼していたのですが、LEALA導入後は短時間で自分でできてしまうため、採用の必要がなくなり大幅な人件費の削減になりました。LEALA上での作業は入力が短時間で済んだり、全て一貫しているところが非常にいいですね。
蔀様:正直なところ、第一印象は月々の料金が少し高いのではないかと感じてたのですが、メンテナンスフリーだったり、業務効率削減だったり、人件費のコスト削減を考慮すると、決して高いわけではないと思います。
リアルタイムな業務量の把握/査定活用
縄田様:以前は、毎週月曜日のパートナーへの報告の際、前週の作業データをシステム上で抽出した上でエクセルにコピーして、そこから集計してメールで報告するという作業だったのでおそらく1時間はかかっていたんじゃないかと思います。LEALA導入後はこれらの作業が全て自動化され、自動配信やリアルタイムでの情報の確認ができるようになったので、非常に便利です。
松永先生:リアルタイムで弁護士の受任案件のバランスをみたり、査定に利用したりしています。特に、リモートワークが増えて事務所で顔を合わせないことが多くなると、その辺が目に見えないですから、定量的な部分をLEALAで確認して、査定や賞与の基準なんかにもしていますよ。ほしい情報がすぐ取れるのはありがたいですね。
過去案件のナレッジ化
松永先生:検索機能を過去の振り返りのために使用することは多いですね。この案件ではどういうタイミングで何をやったとか、こういう書面や資料を作ったなとか。過去の案件事例からナレッジを抽出できることが多いです。
縄田様:私はプロジェクトを調べたい時なんかに使用していますね。クライアントの一文字を入れるだけで一覧が出てくるので、検索のクリック回数が減りました。
こんなに色々なプロジェクトがあったんだっていう、改めて把握する機会にもなりましたね。
分析により戦略的な運用を実現
松永先生:戦略的にデータを活用してどうするかを考えている事務所は、まだ必ずしも多くないかもしれませんね。逆に、そういうことができる弁護士や事務所は強いですね。これだけリーガルテックが増えてきて、システムをフル活用できるようになると、大手と個人の事務所の差はどんどん縮まっていくと思います。
私は、クライアントの動向をレビューして戦略を立てるときは、週末に事務所に来てエクセル使ってやってたんです。それが今は、家でスマホでやタブレットを使ってLEALA上だけでできるので、事務所に来る必要はなくなりましたね。
弁護士の立場からすると、LEALAで様々な分析を行えるということが非常にありがたいですね。時間を有効に使えるのはもちろん、やはり一番大切なのは、客観的な業務分析によって自分の主観とのズレにいち早く気付けること。それによってお客様のニーズに合わせた行動ができるのは非常に強みです。また、弁護士にとっても売上分析のツールは非常に役に立ってますね。
データの可視化による意識改革
縄田様:以前は、売上や受任数の増減などはあまり気にせず仕事をしていたのですが、LEALAを導入し、グラフ等で可視化されたことによってその点をかなり意識するようになりました。
スタッフ全体の意識も確実に変わりましたね。以前は期末になって初めて全体の売上を知って考えるというスタンスだったのが、今では毎月更新されるデータをチェックするスタッフもいます。
また、弁護士に対して、過去のデータをもとに受任時に気をつけてほしい点や、これまでの傾向を加味した妥当な顧問料の算出といった、的確なサポートや提案ができるようになりました。
単純に、指示を待って、与えられた業務をこなすというフェーズからは抜け出せたかなと思います。これらを共有することで他のスタッフにも的確な指示ができ、積極的にコミュニケーションが取れるようになったことも非常に良かったと思います。
※記載の内容は、2022年2月時点のものです。
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