弁護士事務所における効率的なペーパーレス化
を実現。
〜 業務の一元化により、リモートワークも簡便に 〜
ミカン法律事務所
- 企業法務 / 一般民事系事務所
- 事務所規模:1~5名
( 左から) 齋藤 真宏 弁護士 、中野 仁 弁護士
- 課題背景
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紙の資料や複数のツールでの案件管理により、各情報が紐づいておらず、入力や会計処理に二重三重の業務工数がかかっていた。
事務所のニーズに対してシステムのカスタマイズができず、結果的に所内の連絡ツールのみの利用となっていた。
弁護士の肌感覚で経営判断を下すことが多く、数字などの客観的なデータを用いた分析ができていなかった。
- 導入効果
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クラウド上で情報の一元管理が可能になり、紙資料のデジタル化、業務の効率性/正確性の向上や事務員の工数削減に繋がった。
細やかなサポートと事務所ごとのニーズに合ったカスタマイズにより、運用の定着化が進み、操作性・生産性が飛躍的にアップした。
客観的なデータを数値やグラフを用いて可視化でき、正しい方向性で経営戦略立てられるようになった。
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クラウド上での情報の一元化によるリモートワークが簡便に
(中野先生):LEALA導入前は、一般的な表計算ツールや紙資料での保管、他システムの利用もしておりましたが、情報分散が目立ちあまり効率的ではありませんでした。
また、売上金や実費管理、タイムチャージ等の紙ベースの請求書においては、期末に確定申告を行う必要があり、事務局の人員配置も非常に不安定でした。
そのため、リモートワークを行おうとしても、事件記録やタイムチャージ明細など、業務に関連する全ての書類を自宅に持って帰らなければならず非効率であり、場合によっては書類を忘れてしまうリスクなどがありましたね。
しかし、LEALAを導入したことで、情報をクラウド上で一元的に管理することができるようになり、業務効率化に大きく貢献しました。具体的には、紙資料を使用しなくても仕事ができるというくらいLEALAで業務に関することがほとんどできるので、リモート化を含めスムーズに業務を進められています。
(齋藤先生):複数のツールを利用していると、情報を二重、三重に入力を行う必要があり、どの情報を優先させるべきなのかわからなくなってしまっていましたが、案件・TODO・会計など全ての情報の一元化ができるようになったことで、記録の一覧性が上がり、業務の正確性が飛躍的に向上しましたね。
会計業務の効率化と人員配置の適正化を実現
(中野先生):当初に比べると、会計周りも事務の負担は非常に減少したと思います。これまでは、会計と案件との紐付きがなく、期末に事務員が請求整理の業務に工数が取られていました。
しかし、現状は一度請求書を作成すると、自動的に情報が記録されていくので、リアルタイムで売上を確認できますし、漏れや見落としがないかどうか売上の計上ができるようになりました。これにより、後からもう一度照合する必要がなくなり、生産性の向上と人員の配置や業務の適正化が正しく行えています。
データを用いた定量的な経営判断
(中野先生):これまで、一般的な表計算ツールにて管理をしており、情報の集約や可視化ができておりませんでした。具体的には、事件の管理内容事態をプロジェクトに書き込むだけだったため、分析を行おうとしても、売上の把握が少しできるくらいでした。
しかし、LEALAでは日々の売り上げ・相談件数の推移といった情報を集約し、レポートやダッシュボードといった形で可視化できるので、経営判断にも活かしています。
(齋藤先生):事件分野別売上比率・件数比率、流入経路別売上比率・件数比率など、弁護士の肌感覚と客観的な数字とを比較することで、何に注力し、どういった事件分野の比率を高めていくべきか、正しい方向性で数字を用いた戦略を立てられるので、非常に有益なツールだと感じています。
ニーズに合ったカスタマイズでパフォーマンスを向上
(中野先生):データの可視化に関連して、UIが見やすいこともLEALAの導入を決めた一つ大きな要因です。データ分析に必要なレポートやダッシュボードなどの作成のしやすさや、案件ごとに管理できる請求や会計が非常に見やすくかつ、使いやすいです。
更に、カスタマーサポートチームの方が丁寧に細かくサポート・カスタマイズしてくれるので、使い続ける一つの動機にもなっています。例えば、こういった事件分野・書式にしてほしい、こんなページレイアウトにしてほしい、こんなレポート・データを出してほしい、といった要望にも数多くこたえてくださり、どんどん使いやすくなっているのは非常に大きなメリットですね。
(齋藤先生):以前のシステムでは、こういった柔軟なサポートがなかったため、所員の連絡用ツールとしての利用しかできておらずでしたが、今では所内で運用の定着化が進んでいます。
また、カスタマイズを行いながら一緒に社内システムを完成させていくというのは私達が今まで使ってきたサービスにはなかったですし、事務所ごとのニーズに合わせたカスタマイズができるという点は非常に魅力的です。
法曹業界におけるIT活用の重要性
(齋藤先生):全体的に、生産性が求められている時代だと思っていますし、ITを活用するというのは当たり前だと感じています。しかし、法曹業界は、未だにFAXを使用していることをはじめ、DX化とは程遠い状況にあると思います。ITに拒否反応を持っている弁護士も多いと感じており、このままの流れが続くのであれば、懐古的な、生産性の低い業界として、斜陽化していくのではないかと極めて強い危惧を抱いています。
進歩的な、志に満ちた若手を常に必要としている業界であるはずなのに、規制に守られ、新規参入が少ないことを良いことに創造的破壊・新陳代謝が乏しく、業界全体に時代遅れ感が否めないことに忸怩たる思いを抱いています。
他方で、今後生産性の劇的な向上が見込める業界なのかもしれないという希望的観測も持っておりまして、私たちはLEALAの活用をきっかけに、IT化による業務改善に取り組んでいますが、業界全体がそのようにしてシステム化の流れを組み、更なる活性化に繋がれば嬉しいですね。
※記載の内容は、2022年1月時点のものです。
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