2025/08/26
弁護士相談へのハードルを下げ、受任につなげるLEALA LINERとは

弁護士は、待つだけでは生き残れない時代へ
かつて弁護士は、その専門性から「待つ」姿勢でも顧客が訪れる職業と見なされていました。しかし、司法制度改革以降の弁護士数の増加と、日本の人口減少というマクロな環境変化は、業界の景色を一変させました。弁護士一人あたりの潜在顧客数は減少し、事務所間の競争は激化の一途をたどっています。
このような環境下で、旧来の紹介や口コミだけに頼った集客モデルは限界を迎えつつあり、いかにして見込み客と最初の接点を持ち、相談へのハードルを下げるかが、事務所経営の死活問題となっています。
本記事では、なぜ従来の電話やメールでは相談が始まらないのかをデータと共に解説し、日常的なコミュニケーションツールであるLINEを活用して、いかに相談のハードルを下げ、効率的に受任へと繋げていくか、その具体的な手法とそれを実現するツールについてご説明します。
この記事では、弁護士の人数の推移について解説します。 弁護士の数は年々増加しており、特に近年はその増加率が高い傾向にあります。弁護士事務所を運営する方や弁護士として活動する方にとっては、どの地域でどのような弁護士が増加しているのか把握して[…]
- 弁護士に相談するハードルの高さ
- 法律事務所と相談者を自然につなぐインフラの必要性
- 相談のハードルを下げることは法律事務所の価値を高める
本当の課題は、相談が始まらないこと
多くの法律事務所がWebサイトを開設していますが、それが必ずしも問い合わせに繋がっているわけではありません。法律事務所のWebサイトを訪問した人のうち、96.6%が問い合わせに至っていないというデータが示されています 。※1
この「問い合わせの壁」の背景には、電話やメールといった従来型の連絡手段が持つ心理的な障壁があると考えます。
電話相談の課題: 不在や折り返しが多く、スムーズなコミュニケーションが難しい 。そもそも「弁護士に電話する」という行為自体が、相談者にとって大きな勇気を必要とします。
メール相談の課題: フォーマルすぎるため、気軽に悩みを打ち明けにくい 。また、返信を待つ間の不安感も相談者にとってはストレスです。
株式会社レアラが実施したアンケート調査(対象:2,514名、20〜60歳以上)では、弁護士への初回相談時にハードルを感じる人は85.3%にものぼり、そのうち57.6%が「LINEで問い合わせできると相談しやすくなる」と回答しています 。そのうち、LINEを利用できることは全世代で弁護士への問い合わせのハードルが低減するだけでなく、50.4%の方がLINEによる連絡可否自体が弁護士選択の要素になると回答。特に50歳未満の層では、LINEが最も利便性の高い弁護士との連絡手段として評価されています。※2
このデータは、多くの潜在顧客が、より日常的で気軽なコミュニケーション手段を求めていることを示しているといえます。こうした背景のなか、LINEという日常的なコミュニケーションインフラを活用した新しい接点が注目されています。
※1 出典:Ruler Analytics
※2 : 当社が実施した回答者2,514名のアンケート調査の結果(回答者の内訳は、20歳〜29歳が502名、30歳〜39歳が503名、40歳〜49歳が501名、50歳〜59歳が502名、60歳以上が506名。)
法律事務所と相談者を自然につなぐインフラ『LEALA LINER』とは
こうしたニーズに応えるため、LINE公式アカウントを導入する法律事務所は増えてきました。しかし、個人のスマートフォンで属人的に対応したり、他の管理ツールと情報が分散したりしていては、かえって業務負担を増やしかねません。
LEALA LINERは、法律事務所向けの顧客・案件管理クラウド「LEALA」に連携するLINE公式アカウント運用オプションです。従来のようにLINEと管理システムを行き来するのではなく、LEALAの画面上でLINEでのやり取りや顧客情報を一元管理できます。
初回の相談窓口としてだけでなく、受任後のやり取りや連絡調整など継続的なコミュニケーションにも活用可能です。
主な機能と特長
- 事前質問フォームで熱度の高い相談者を抽出
事務所ごとにカスタマイズ可能な質問票を設けることで、相談の確度を判断し、優先度の高い問い合わせに集中できます。 - 自動登録と対応履歴の可視化
LINEで届いた相談内容は、LEALAに自動登録されます。やり取りはすべてLEALA画面内で一括管理され、誰がどのような対応をいつ行ったかを明確に把握できます。 - bot対応・営業時間外対応
曜日単位での応答時間の設定やテンプレート応答機能により、24時間体制での一次対応が可能になります。 - LINE公式アカウントを最大14件まで連携可能
支店別、分野別、担当弁護士別など柔軟な運用が可能です。拠点ごとに異なる対応をしたい事務所にも最適です。 - アカウント表示名の柔軟な切り替え
LINE返信時に「事務所名」または「担当弁護士名」など、適切な表示名でやり取りを行えます。 - 受任後の連絡調整や継続的な対応にも活用
案件進行中の相談日時の調整、資料提出の案内、進捗共有などもLINEでスムーズに実施可能。事務所からの一括配信や、進行フェーズごとの案内など、対応の幅を広げながら記録と共有が同時にできます。
よくあるご質問
Q. 試してみたいのですがどうすればいいですか?
A. 導入をご検討中の法律事務所向けに、オンラインでの無料相談を承っています。実際の画面をお見せしながら、事務所に適した使い方をご提案いたします。
Q. LINEでの対応は、業務の手間を増やしませんか?
A. LEALA LINERでは、事前質問票によって熱度の高い相談者を絞り込めるため、受任につながりにくい問い合わせの抑制が可能です。また、botやテンプレート、営業時間外応答の仕組みにより、対応の工数も最小限に抑えられます。
それぞれの法律事務所固有の運用を見据えた導入支援も行っていますので、安心してご利用いただけます。
Q. 導入には特別な知識や手間が必要ですか?
A. ご安心ください、導入にあたってITの専門知識は一切必要ございません。お客様にお願いする作業は、主に「LINE公式アカウントのご用意」と「WebサイトへのQRコード設置」のみです。その後の効果的な運用に不可欠な、相談者様が入力する事前質問フォームの設計、LINEアカウントの初期設定、自動応答などに使うメッセージテンプレートの作成まで含めて当社が支援します。
LEALAを既にご利用中の事務所様であれば、これらの準備が完了次第、LINEからのお問い合わせが自動的にLEALAの顧客情報へ登録されるようになり、すぐにスムーズな運用を開始できます。
Q. 通常のLINE運用と何が違いますか?
A. 一般的なLINE対応はスマホや別システムで属人的かつ煩雑な運用になりがちですが、LEALA LINERの場合はLEALAの画面上でLINEでのやり取り・対応履歴・顧客管理がすべて完結します。情報が分散せず、組織での対応が可能です。
Q. 相談者とのやり取りで事務所名と弁護士個人名を使い分けられますか?
A. はい。LINE返信時のアカウント表示名は「事務所名」「弁護士名」いずれにも設定可能で、用途に応じた使い分けが可能です。
相談のハードルを下げることは、法律事務所の価値を高めること
競争が激化する現代において、相談のハードルを下げることは、決して顧客の質や事務所の品位を下げることではありません 。むしろ、適切な情報設計とスムーズなコミュニケーション導線を設けることで、これまでリーチできなかった層からの、質の高い相談を掘り起こすことに繋がります 。
LEALA LINERは、LEALAとの連携によって、相談の入口から受任後の連絡調整まで、顧客とのコミュニケーション全体を支える強力な基盤となります 。テクノロジーを賢く活用し、顧客接点を最適化することこそが、これからの時代に選ばれる法律事務所となるための重要な一歩と言えるでしょう。
ホームページを整え、次の一手として顧客との新しい接点構築にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度オンラインでの個別無料相談をご利用ください。実際の画面をお見せしながら、貴事務所に最適な活用方法をご提案いたします。