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公開日 2026/11/02 更新日 2026/11/02

法律事務所が採用したい人に選ばれるために必要なこと

法律事務所が採用したい人に選ばれるために必要なこと

 

 

株式会社レアラのマーケティング・シニアマネージャーです。前回から、レアラのセールス・シニアマネージャーにインタビューした「法律事務所が採用する時に考えておきたいこと」について紹介しています。LEALAに入社する前に採用支援に携わってきたからこそ伝えられる知見ですので、ぜひ参考にしてください。

第1回では、採用を始めようとするときに、まず考えたい「誰を採るべきなのか」について、考えるポイントを紹介しました。第2回では、求める人に自所を選んでもらうために必要なことについて紹介します。

 

 

自所が求める人を採用するには、その人と出会うことが必要です。そして、出会えた人に自所を選んでもらえたら、採用は成功といえるでしょう。ここではどうやれば求める人に出会うことができ、自所を選んでもらうためにはどうすればいいかについて説明します。

 

  • 求める人物像の解像度を高める方法
  • 採用に弁護士の経験をどう生かすのか
  • 自所を選んでもらうために何をすればいいのか

 

求める人物像の解像度を高める

まずは、採用したい人と出会うにはどうしたらいいのかについて説明していきます。前回「法律事務所が採用を始める前に、まず考えたいこと」では、自所の課題を明らかにすることで、求める人物像が明確になるという紹介をしました。ここでは、さらに一歩進めて、求める人に出会うために、人物像の解像度を高める必要性と、解像度を高めるにはどうしたらいいのかを見ていきます。

自所の求める人が採用できないと、頼んだ人材紹介会社が悪かった、広告がよくなかったと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。一方で、人材紹介会社や広告を責める前に、求める人がその人材紹介会社に登録している可能性はあったのか、求める人が気が付く場所に広告を打てていたのか、広告文は求める人が応募したいと思う内容になっていたのか、という視点で採用がうまくいかなかった理由を探す人はもしかしたら少ないかもしれません。なぜ、そのような発想に至らないのかというと、求めたい人物の解像度がまだ低いというのが理由のひとつとして考えられます。

では、解像度を高めるにはどうしたらいいか。明確にしたつもりの人物像について、次のようなことを考えてみましょう。その人がどこに存在し(どこに行ったら出会えるのか)、どのような考えを持ち(何を求め、なんで転職しようと思っているのか)、どんな行動をとるのか(転職するための情報をどこで探しているのか)などを具体的にイメージしていくのです。いわゆるマーケティングでいう「ペルソナ分析」です。

「ペルソナ分析」とは、自社の製品・サービスを購入してもらう人はどんな人なのかを具体的にイメージしていき、製品開発や改良、売り場や価格帯などを決めていく方法です。年齢や性別、家族構成や価値観、ライフスタイルまで具体的に設定します。ペルソナ分析のいいところは、求める人物像が関係者の中で統一されること、考えや行動が想像しやすくなり、施策が決めやすくなることです。著者が昔、仕事をご一緒させてもらった会社では、チーム全員が知っている会員の○○さんをペルソナとして設定することで、○○さんの求めるものは何だろうと話し合いながら、サービスの改良をしていました。

採用においても人物像の解像度を高めることで、今、その人はどのような法律事務所で働いて、どのような仕事の進め方をしていて、どうして転職したいと思っているのか、転職先に何を求めているのか、転職するためにどのような場所に行っているのか、どこで情報収集をしているのかを想像します。法律事務所という同じ業界にいるからこそ、人物像の解像度が高まると、考えや行動が見えやすいこともあるかもしれません。

そのうえで、本当にこの人材紹介会社にお願いするのがいいのか、どこにどんな広告を打つのか、AIを活用するのか、またはその人が参加しそうな集まりに顔を出してみるのかなどを決めていくと、求める人に出会える可能性が高まるといえるでしょう。

 

採用に弁護士の経験を活かす

求める人物像の解像度が高まり、出会う可能性を高めることができたとしても、出会えた人が自所を選んでくれなければ、採用には至りません。自所を選んでもらうために採用の経験を多く持つ人材紹介会社に委託をしているのであって、人材紹介会社が自所が選ばれるように対応してくれればいいだけだと思っている人もいるかもしれません。

もちろん、人材紹介会社の担当者は、求職者と法律事務所、企業をつなげる経験を多く持つ専門家です。担当者は、法律事務所、企業が求めている人がどのような人なのかというスキルや経験も含めた人物像を明らかにすることと、求職者のスキルや経験の整理サポートに加え、転職先に求めるものを把握していくことが仕事です。どちらも、企業、求職者のことを考え、相手の思考をどうやったら表面化できるかの努力を続けながら担当者としてのスキルを磨いています。毎日そのような経験を積んでいくからこそ、スキルが磨かれ企業と求職者をつなぐことができるようになるのです。

弁護士は、いろんな相談者の話を聞いて、どういうことをすればいいのかという提案をするのが仕事です。普段から相談者に寄り添い、状況を把握するために話を聞き出すことをしています。つまり、人材紹介会社が毎日の積み重ねで身につけている企業や求職者が何を考え、何を求めているのかを表面化させるスキルを、弁護士も日々の相談者との対応で磨いているということです。そのうえ、相手がわかりやすいように対応法を説明するという伝える能力も磨いています。そして同じ弁護士だからこそ、解像度を高めた人物像の考えや行動が理解しやすいともいえます。このように考えると弁護士は採用したい人に出会う方法も、採用したいという人と出会えた後、採用までにたどり着かせるための対話においても、毎日の業務から磨いたスキルを大いに発揮することができるといえるのではないでしょうか。弁護士業務の経験は採用活動に活かすことができるのです。

もちろん、弁護士にとって採用がメインの業務ではないため、人材紹介会社に頼ることは、自然なことです。しかし、人材紹介会社に頼るにしても、自所が考える人物像の解像度を高めておけば、または人材紹介会社の担当者と話す時に、弁護士のスキルを活かして解像度を高めた人物像の説明を担当者がイメージしやすいように伝えれば、求める人を探してもらいやすくなるのではないでしょうか。つまり、人材紹介会社を使うか否かにかかわらず、弁護士の人の話を聞き出す、人にわかるように説明するというスキルを活かすことによって、採用の成功への道のりを短くすることができるといえるでしょう。

 

自所はどんなところなのかを知る

求める人物像の解像度を高めるためのペルソナ分析をするとき、大事なことがあります。求める人物像は自所を選んでくれる人なのかということです。求める人物像をイメージしている時、自所が求めることばかり考えてしまうと、求める人物像が自所で働くことを希望してくれるかという視点を後回しにしてしまう可能性はあり得るでしょう。

そのような視点を後回しにしないためにも、採用を考える際には、自所についてもどんなところなのかを整理しておく必要があります。求める人物像が入所したいと思うような要素はどこにあるのか、どこをPRすれば応募してみようかと思ってくれるのかなどです。特に求める人物像が転職したい理由として考えていること、例えば今の職場での不満を解消できるような環境を提供できるのかは、採用が成功するかどうかの大きな要素といえるのではないでしょうか。

前回のスーパーマンの話に合ったように、その人が入所することにより、所員にどんな影響があり、自所が、また採用する部署がどのように変わっていくのか、自所がその人に何を提供できるのかということも、自所についての整理の中に入れておくのがいいでしょう。現在の所員の存在を無視して、新しく採りたい人のことだけを考えるだけでは、事務所の課題解決に繋がらない可能性もあるためです。

このような現在の所員も含めて自所はどういうところなのか、求める人物像にとってどういう魅力があるのかをきちんと整理せず、求める人物像に自所を選んでほしいといっても、求められた人は何をもって選んでいいのかわからず、判断を下すのが難しいといえるのではないでしょうか。

求める人物像に自所を選んでもらうためには、まず自所がどんなところなのか、魅力や提供できる環境を整理する。そして改めて解像度を高めた人物像が自所を選んでくれる人なのかを考えてみる。そして、選んでもらえると思えば、その人物像が魅力と感じることを人材紹介会社に掲載する募集記事にも、広告にも使っていく。これらができれば、求める人物に出会える可能性を高め、そして、採用の成功につながるといえるのではないでしょうか。

 

採用の成功は、採りたい人材に自所が選ばれること

「いい人を採りたい」、どの法律事務所でも共通に思うことです。しかし、自所にとってのいい人とはどんな人なのか、そして自所にとっていい人は自所を選んでくれるのかをはっきりさせないと採用の成功はありません。自所の課題から採用したい人物像を具体化すること、解像度を高めて出会う可能性を高めること、自所がどんなところなのかを知り自所の魅力をつたえることで採用の可能性を高める。これらを丁寧にやっていくことが、採用の成功への近道になるでしょう。

採用がうまくいかないと感じたら、求める人物像や自所の課題、自所の魅力など採用のために考えたい、整理したいことについて、十分に考えられているか、見直してみましょう。求める人物にたどり着かない理由、選ばれない理由が見えてくるかもしれません。採りたい人材に自所が選ばれるためには、それぞれをしっかりと考えることを忘れないこと、それが大切なのです。


LEALA(レアラ)とは法律事務所向けの案件管理システムです。Salesforceによる世界最高峰の技術基盤と、実務経験15年以上の現役弁護士の知見が融合し、法律事務所の収益や依頼者満足度など、成果を最大化する完成度の高い機能を提供します。さらに、継続的に機能が進化していきます。業務を効率化して、求める人物像や自所の魅力を考える時間が持てる余裕を持ちましょう。解像度を高めた人物像や伝えたい自所の魅力を知ることに時間を使えれば、採用の成功につながる可能性が高くなるかもしれません。LEALAにご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。資料をご覧になりたい方はこちらです。

 

著者情報:
鈴木陽子
株式会社レアラ マーケティング シニアマネージャー
多業界において長年BtoB・BtoCマーケティングに従事


監修/協力:
金 大翔
株式会社レアラ セールス シニアマネージャー
複数社で営業・事業開発に従事後、コンサルティング業務を経てレアラに参画

 

 

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