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公開日 2026/08/17  更新日 2026/08/17

5つのAIの回答とは—推薦された法律事務所の共通点

5つのAIの回答とは—推薦された法律事務所の共通点

 

 

株式会社レアラのマーケティング・シニアマネージャーです。「企業法務系法律事務所 ウェブマーケティング実態調査 2026」の結果を、6回シリーズで紹介しています。第1回では、企業の担当者の法律事務所の探し方の変化から、調査に至った背景について紹介しました。第2回の今回は、実際のAIの回答から見えてくる推薦される法律事務所の共通点について紹介します。

 

  • 第1回 企業の法律事務所の探し方—「検索」から「AIに質問」へ
  • 第2回 5つのAIの回答とは—推薦された法律事務所の共通点 今回はここ
  • 第3回 企業の担当者が注目する情報—法律事務所サイトの掲載状況
  • 第4回 企業法務系法律事務所サイトの実態—数字でみる全体像
  • 第5回 AIに推薦される法律事務所—サイト情報との連動を実測
  • 第6回 もし法律事務所サイトを見直すなら—36項目の4つのSTEP

 

企業が弁護士を探すために、AIに質問したら実際どのような回答があるのでしょうか。ここでは、実際の5つのAIの回答で名前が挙がった法律事務所に見られた共通点について詳しく紹介します。

 

  • 法律事務所についての質問に、AIはどう答えるのか
  • AIが名前を挙げた事務所のウェブサイトの共通点

 

生成AIへの調査とは

ここでは、どのように生成AIへの調査を行ったのかについて説明します。

調査では、ChatGPT・Claude・Perplexity・Copilot・Geminiの5つの生成AIを使いました。AIによって回答の傾向が異なる可能性があること、そして企業の担当者が使うAIもさまざまであることから5つの生成AIを使うことにしました。

AI調査では、企業の担当者が実際にしそうな質問、「顧問弁護士の紹介」「M&A・事業譲渡」「スタートアップ支援」「労務問題」「IPO準備」「契約書レビュー」の6つについて行いました。たとえば、「契約書レビュー」については、「契約書のレビューや法務顧問を依頼したい。企業法務の実績が豊富な法律事務所を紹介してください」という質問をしています。

 

AIの回答とは

実際に質問すると、5つのAIはいずれも、具体的な法律事務所名を複数挙げて、理由とともに回答しました。理由は、「○○分野の実績が豊富である」「△△業界に強みがある」「情報発信が充実している」などでした。AIは周知のとおり、ネット上にある情報を収集し、推薦する事務所とその理由を回答します。AIがこれらの情報を収集するのは、まとめサイトや比較サイトだけではありません。自所のウェブサイトも含まれていることを忘れないようにしましょう。また、まとめサイトや比較サイトも各法律事務所のウェブサイトにある情報をもとに作られることが多いことも考慮すると、自所サイトに掲載している情報がAIの回答に与える影響の大きさを実感するのではないでしょうか。

このように、ウェブサイトに掲載している情報は、AIがどこの法律事務所を推薦するのか、なぜ推薦するのかの材料になっていることを念頭に、自所サイトにどのような情報が掲載されているかを確認してみるといいかもしれません。
※ AIの回答は調査時点(2026年6月19日)のものです。同じ質問でも、時期や環境により回答は変わります。

 

AIが推薦する法律事務所の共通点とは

自所サイトがAIに推薦される情報を掲載しているかどうかを確認するにしても、どんな情報を掲載するとAIが推薦する可能性が高くなるかがわからないと、何を確認すればいいのか迷ってしまうでしょう。ここでは、企業法務系法律事務所70事務所のウェブサイト調査とAIの推薦結果から見えてきた、AIに推薦される事務所の共通点について紹介します。

調査では、いずれかのAIが名前を挙げたのは、70事務所のうち10事務所でした(調査全体の背景と流れは、第1回「企業の法律事務所の探し方—「検索」から「AIに質問」へ」で紹介しています)。10事務所と残りの60事務所、この2つのグループについて、企業担当者の行動を想定した36項目のチェックリストの採点結果をカテゴリごとに比べると、10事務所のウェブサイトに共通点のあることがわかりました。

10事務所のほうが、ポイントが高かった項目があったのです。以下は特にポイントの差があった項目と、そのポイント差です。
1.コンテンツ・情報発信(コラムやニュースレターなどを定期的に発信している)—差+31pt
2.信頼・実績の可視化(顧問先実績や解決事例を掲載している)—差+24pt
3.ポジショニング(強みや得意分野を打ち出している)—差+22pt

このようにAIに推薦された法律事務所のウェブサイトの共通点は、それらに対応すると、AIに推薦される可能性が高くなるという解釈ができます。そのため、先述の、AIの推薦を念頭に自所サイトを見直すときは、これらの項目に注目するのがいいといえるでしょう。

 

自所サイトの改善を考えるときは、AIによる推薦を意識する

今回の調査からいえるのは、ウェブサイトの情報は人に見られるだけでなく、AIが事務所を知るための材料にもなっている、ということです。サイトに掲載した実績や発信は、それを直接見た人だけでなく、AIの回答を通じて、より多くの企業の担当者に届く可能性があります。自所サイトの改善を考えるときは、AI経由で自所のことが企業担当者に伝わる可能性を意識することを忘れないようにしましょう。

次回は、36項目の実態調査に戻って、BtoBサイトで効果が実証されている項目と70事務所の調査結果を比較してみえてきた業界の特徴について紹介します。

この調査の結果はダウンロードが可能です。ご興味がありましたら、ぜひこちらからダウンロードしてください。また、調査結果の理解を深めていただくために、2026年9月16日(水)18:00より「AIはどの法律事務所を推薦するのか—実測データが示す“選ばれるサイト”の共通点」と題したセミナーを開催します。AIからの回答では、調査対象事務所だけでなく大規模事務所の名も挙げられています。質問によって挙げられる事務所がどう異なるかなどセミナーならではの情報もありますので、ぜひご参加をご検討ください。セミナー情報及び申し込みはこちらからご覧いただけます。

 

LEALA(レアラ)は幅広い法律事務所業務に対応した生産性と依頼者満足度の向上を実現する案件管理システムです。マーケティングにも活用できます。各ポータルサイトや各種広告施策からの流入・受任・売上比率をリアルタイムに可視化し、マーケティングの結果を定量データとして分析、効果的な施策を導き出すことが可能です。他の法律事務所の案件管理の事例だけでなく、マーケティングとしてどのように活用しているのかについてご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
資料一覧からダウンロードいただくことも可能です。

 

著者情報

鈴木陽子
株式会社レアラ マーケティング シニアマネージャー
多業界において長年BtoB・BtoCマーケティングに従事
市場調査会社を含め調査業務の経験多数。本調査の設計・実査・分析を担当

 

 

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